2008年03月01日

林房雄先生33回忌

小林秀雄没後25周年 新保祐司氏が記念講演
鎌倉ゆかりの場所で全国からファンが参集


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 平成20年3月1日、鎌倉市商工会館において小林秀雄没後25周年を記念する文化行事が行われ、鎌倉周辺のファンばかりか全国から多数が参加した。

 三島研究会では鎌倉行きにちなみに同日午前に故・林房雄三十三回忌を部内で催行、上記行事に先立ち、林房雄先生次男の昭彦氏立ち会いの下、墓前祭を行った。
同市浄明寺入り口にある報国寺境内には懐かしい顔が勢揃いして、線香、ウィスキーなどを花とともに墓前に捧げ、全員で般若心経を読経した。

 旧林房雄邸は、その竹寺(報国寺)の左奥をぐっとあがった寺領内にあった。小泉三甲の斡旋だった。
山道の入り口には、一時、林が強引に移住を慫慂した川端康成が住んだ家屋も、近年まで残って居た場所。

 午後の講演会では正論大賞新風賞を受賞した新保祐司・都留文科大学教授が講演し、「批判と批評はちがう。小林が今日なお多くの読者を得ているのは謎の部分が多いからだ」などと小林文学の本質に触れた。
 会がはねて、小林秀雄ゆかりの由比ヶ浜の鰻料亭で集合し、桶谷秀昭氏らの回想談を聞いた。
 桶谷氏は「小林秀雄は謎めいていたが、保田輿重郎はもっと謎めいていた」
 小林秀雄全集をだした新潮社からも二人編集者がかけつけ、また渋沢龍彦夫人も談笑の輪に加わった。

 懇親会の鰻料亭にもぎっしり三十人があつまり、さらに懇親会は鎌倉駅前小町へと場所をかえて二次会。
 講師の新保氏を囲んで、文藝評論家の富岡幸一郎氏ら二十人で遅くまで懇談した。東京からの参加組は深夜帰宅となった。鎌倉在住組はさらに三次会へ流れた。
 天候に恵まれ、穏やかな日となった。
posted by 三島研事務局 at 01:24| 追悼